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大人のための絵本   サザンビーチと賢治の宇宙
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終わらない夏の湘南鉄道 第一部 夢機関車 A DREAM ENGINE「サザンビーチ」を含む
  (8)サザン・ビーチ
 緩いカーブを曲がると、ターナーの水彩画を背景にして、列車は、ほとんど一直線に海ヘと向かった。               アキラは、『ガラスのマントを着たイートが旅を案内してくれる。』という、ゴッシュの言葉を思い出した。 「イー卜さん。次は何をする...
  (7)大陸から来た人々の遺跡
 ケーブル・カーの前で、ゴッシュが待っていた。 「すぐに出発するぞ。もう二十六時じゃないか。」  ゴッシュが歌い出した。『また同じ歌か!』と、アキラはうんざりして、聞き流そうとしたが、アキラの耳には全く別の歌のように新鮮に聞こえた。上りのケーブル・カ...
  (6)天体観測所
 ゴッシュは、計算機を片手に、歌を歌いながら、ギア・ボックスの前に立っている。 「・・・おおきなのっぽの古時計・・・おじいさんの時計・・・百年いつも動いていた・・・ご自慢の時計さ・・・おじいさんの生まれた朝に・・・買ってきた時計さ・・・いまはもう...
  (5)湘南ヶ丘
 八時三十分に電飾ヾイルミネーションゝのように光り輝く炎の鉄橋を通過した列車は、緩いカーブを描きながら、なだらかな坂道を登っていく。江西地方を横切って、弛緩した大気を再び引き締めながら、森の領域へ差し掛ると、緑に囲まれた山の麓に湘南ヶ丘の駅がある。勾...
  (4)銀河大橋
 八月三十一日、二十時。 「さあ、旅の続きだ!」  迫るタ闇に、テリーが警笛を鳴らした。 「ここから湘南ヶ丘まで突っ走るぞ。銀河大橋を通過するのは、二十時三十分きっかりだ。」  列車は砂丘の中を疾走し続けた。ずっと窓の外を見ていたアイカの眼が、夕間暮...
  (3) 辻村海岸
 辻村海岸の片隅には、臨海工業地帯の石油化学コンビナートの一工場を思わせる、複雑な建造物が残っている。海辺に聳え立つ二十世紀の城の正体は、海水淡水化実験施設跡だ。今は廃墟となった金属の塊も、二十世紀の果せぬ夢跡のひとつだった。  二十世紀の城を背に、...
  (2)海岸公園入口駅
   八月三十一日、二十七時十五分。海岸公園入口駅に到着した。ゴッシュは、車掌室の窓から顔を出し、大声で叫んだ。 「海岸公園入口駅に到着だ。二十時まで停車する。」  最初の駅で二十時まで停車するなんて不思議だなあ・・・アキラは、ゴッシュに尋ねてみた。 ...
  (1)湘南新都市
    夏の終わりにメールが届いた。 「八月三十一日二十六時 湘南新都市サン・エアー広場カフェ・モカ前に来たまえ 君の友人のドン・カニングハムから切符を受け取れ(イート)」  ドンがまた日本に来たんだ。また、富士山音楽祭に参加するんだな。ドンに会いに行こ...
  あらすじ(第一部 夢機関車 A Dream Engine) 宇宙歴2033.8.31.
夏の終わりに時の旅人イートからメールが届いた。駅前でクラリネット奏者のドンが待っていると言うので行ってみた。ドンがクラリネットを吹き終わると、手にステンド・グラスの切符を持つ十二才の少年が現れた。  少年アキラは水晶の切符を持っている少女アイカとともに...
  作品説明
この作品は、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフにして書き始めた。しかし、大人の童話としては難解すぎる。ミステリーにしては謎解きが少なく、SFにしては現実的である。哲学書やバイブルの匂いもする。  人間は、三次限空間を網膜に写して、二次限的情報を素粒子...
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大人のための絵本「サザンビーチ」