詩集「時の彼方より」
2002年晩夏コージーは愛馬カワサキZZRに跨り、イギリス海岸を目指して湘南海岸を北上した
イーハトーブ 2002.8.5.
紛れ込んだ季節 寒さの夏イーハトーブに降る雨は嘘の影を一つ残らず洗い流す
遥かなドーバー 夢見た男のイギリス海岸老婆が二人お茶を出す
軽便鉄道の昔から遠野に咲く花一つ山猫に道を尋ねても汽車に乗れと言うだけ
仙人の峠を越えると銀河の港はすぐ近く海猫に潮の流れを尋ねても潮騒よりも五月蝿いだけ
真夏の太陽も摩天楼の風も鋭い目つきの人々も見あたらぬ
勤勉と夢と幻と死と透明な空気と輝く時と無名の詩人が生きた土地
「終わらない夏・・・」のモチーフとなった詩集です