残すもの 2002.7.28.
言葉にしなくてもわかりあっている それが感情なら 文字にした言葉は 時を超えて残すもの
時を刻む音を聴きながら そっと目を閉じてごらん 耳には言葉が 目には文字が
存在を超えるものが そこには存在している
人生は星の海 紫の波が立ち やがて銀河に集い 地平の彼方へ流れ行く
カロンには下手に出よ 己の罪をぶちまけろ 精霊の島に着いたなら 礼は弾んでおけ
邪悪なガーゴイル達に 腐った腑 喰わせてやれ 心臓だけは残しておけ 聖なる光を閉じ込めろ
全ての光を閉じ込めたなら やがて星となって輝こう 川の流れに飛び込んで 小さく煌めいてみせよう
大地よ 宇宙よ 我が短き命 見守った 私のささやかな戦いを見守ってくれた 今度は私が光を届けよう
星の海の片隅で 静かに瞬いてみせよう 星座盤に鏤められた 宝石のひとつとして
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